2004.03.10 – でか山車輪新調(朱仕上)



以前、どなたかに漆を塗る前に布を当てていたのかと聴かれたことがありますが、でか山の車輪では挺子をかけた衝撃などで漆が下地から一気に剥れてしまうため、布は当てないそうです。



ということで、車輪に直接地塗り用の漆を塗っていきます。一度地塗りの漆を塗るとその乾燥に大体 3 日ぐらいかかっていました。それも、気温、湿度で乾燥速度が異なります。特に面白いと思ったのは、漆はある程度の湿度がないと乾燥しないということです。



3 月に入り、晴天が続くようになると湿度が下がり、漆の乾燥には適さないそうです。つまり、地塗りを開始した 2 月ごろが漆塗りには最適な季節だということでした。特に今年の 2 月は不思議と気温が高かったので湿度も気温も最適だったようです。天候に恵まれながら 5 回の地塗りが行われました。この地塗り作業では外駒も芯材も黒の漆塗りとなりました。



5 回目の地塗りが終り乾燥後、磨きに入ります。ここで綺麗に平らにしておかないと上塗りをどんなに綺麗にしても鏡の様な仕上がりにはなりません。磨き作業はキメの細かいヤスリで行われます。目で見てわからないくらいの凹凸をならしていましたね。



磨きから 2 日後に上塗りが開始されました。上塗り作業は一度乾燥する毎に磨き作業となり、その度に凹凸が削られました。上塗り作業はそれだけ重要だということですね。



当初は上塗り作業を 2 回の予定でいましたが、最終的にはより綺麗なものをということで 3 回の上塗り作業が行われることになりました。1 回目の上塗り作業では外駒、芯材ともに黒の漆で上塗り作業が行われました。