2003.4.20 – やま作り



雨の中、やまづくり2日目に入りました。朝8時開始はやはりこたえます。お陰様で日頃の生活リズムの乱れが正常になりました。というくだらない話は皆さんにあまり読んで頂けていないようなので、今回はボリューム満載でお屆けしていきます。



2日目の作業はロープででか山を締めることから始まりました。でか山内部を見たことがあるかたは御存じだと思いますが、普通の家のように梁、柱で骨格を組みあげ、強度を増すためにロープで固定していきます。これで多少の揺れ、衝撃(止挺子)に耐えられるしなやかな「でか山」になります。境内では子供が太鼓の練習をしていましたので、ちょっとだけ紹介。本番では「でか山」舞台裏での活躍となります。



でか山の土台が完成したところで、「だし木」のとりつけです。これで、でか山の「船首」「船尾」が作られます。人力で持ち上げるのは時間がかかるのでクレーン車が登場します!。



下から見ていて思ったのですが、よく「でか山」がかやらないなー(横転しないなー)と感心しました。後で聞いた話ですが、絶妙なバランスで作られているので大丈夫だそうです。先人の知恵はすごい!だし木が一本一本丁寧にとりつけられ、まずは「とんがり」側の5本が取り付け完了しました。



新しく取り付けられた上段をロープで固定していきます。荒縄を下で準備する者、でか山に登り、各部分を固定していく者が連携し、手際良く作業が進行します。「でか山」は60人程の人手で組みあげられていきます。



ついに木遣台を固定する木がとりつけられます。よくよく眺めていると「でか山」で使われている部材はそれぞれが役割りを持ち、実にスマートに無駄なく設計されていることがわかります。でか山の製作技術は「船大工」の知恵だそうで、これが何百年と前の技術立というのにもまた驚かされます。なんとなく「でか山」らしくなってきました。本当に雨の中ご苦労さまです。



大きな作業の後には細かな作業が続きます。でか山に登る子供の安全のため、新しく組みあげられた部材をロープで固定していきます。上段の部材は小さなものが多くなるので固定するロープの数も多くなります。



一つ一つを手作業で手際よくこなすことで、仕事が進んでいきます。やはり、雨が厳しいですね。寒さもあり大変な山づくりとなりました。ホント、天気が一番です。上段、下段の連結も進みました。ラストスパートです。



下段の梁に強度を持たせるために「荒縄」でさらに補強していきます。「でか山」に登る子供達の安全のため!(子供ばかりではありませんが、、)より頑丈なでか山に仕上げます。



でか山前後の「藤つる」がかけられ、本日の作業もほぼ完了です。府中町の「でか山」は子供達の間で登りやすいことで有名ですが、部材の数が多く、縄での補強が多いからだとも言われています。駆け足で紹介してまいりました。いよいよ「ムシロ山」まであとわずか。楽しく、安全なでか山をお楽しみに!