2004.04.17, 18 – 地山組み立て 3,4 日目



写真と日付けが大きくずれてる気が若干しますが、、とりあえずご報告ということで。綱の網目が解けてこないように丁寧にさらにロープでくるんでいきます。この作業が単純な割には結構面倒だったりします。



50cmぐらい覆うのに2時間ぐらいかかっていました。その隣りではこまごまとした道具を準備、点検しています。右の写真は切り挺子ですね。これを連続で車輪にあてて急カーブを曲がります。



天気もとても良かったので幕の天日干しにも最適です。境内に所せましと巨大な幕が干されています。この際に修復が必要な幕を点検して早急に直してしまいます。でか山の作業も着々と進み、それらしい形が見えてきましたね。



ここから少し恐い作業です。横幅を綺麗に整るために出張った木材をのこぎりで切断していきます。切った木を下に落すとまた危険なので人間も落ちないように慎重に作業が進められます。



木を切る場所もかなり沢山ありますので作業も長々と続きます。技術の進化は凄いですね。でか山を組み立てるのにも「スカイマスター」と呼ばれる車載のリフトを使って作業します。



高い場所でも自在に、しかも安全に作業が進められるので重宝します。これで作業効率も大幅アップ!ムシロを張る時にも大活躍してくれます。でか山メンバーには色々な職業の方がいらっしゃいますね。続いて背面の作業に入りました。これもまた足場のほとんど無い所での作業です。。いっきに場面が変わりまして、実は大地主神社です。珍しく、でか山組み立て時期に奉燈が新調されるということで記念撮影に行ってきました。遠くにちょこっと組み立て中のでか山が見えるかと思います。

2004.04.11 – 地山組み立て 2 日目



土台の基礎組みがほぼ仕上がった状態から2日目の作業スタートです。前回お伝え出来なかった幾つかのパーツが見られますね。上部に組込まれた梁(横5本、縦4本)、下段側面に斜めにそれぞれ3本ずつの柱が追加です。



本日の作業では、土台の各部材をロープで固定します。以前は藤つる(普段みかけるような地面から伸びているものではなく沼地のような場所で地面を這っているもの)で固定していましたが、収穫量が少ないためロープに変更されています。



ロープの巻き方も、どことどこの柱、梁を通して締めつけるのかが決っています。間違えると運行中に柱が倒れたり、梁が抜けたりとえらい目にあいます。言い替えれば最低限度のロープによる補強だけで「でか山」は揺れを吸収できる創りになっています。その割に毎年良く巻き方を忘れてしまうので沢山写真を撮って保存です(^-^;;



また、長い1本のロープを立方体の対角線上を通して締めていく訳ですが、その際に内側から巻く、重ならない様に巻くなど注意点ももり沢山です。ちなみに2回くらい巻き直しがありました。



こちらは「だし木」の作業現場です。今年は「だし木」までもが新調され、一段と高さが増すようです。地面に転がしているとそれなりの大きさに見えますが、立てるととんでもない大きさになること間違い無しです。



新しい飾りも順調に製作が進んでいるようです。でか山の舞台に飾られるお城の石垣や背景の山などが製作されているようです。多分昔は張子(はりこ)で作られていたと思いますが、山の飾りは発泡スチロールをベースに紙を張り付けて出来ていました。こちらではまた違う作業が進められていますね。誰も気にしないようで一番気を付かう作業です。

2004.04.10 – 地山組み立て 1 日目



いよいよでか山の組み立てが始まりました。まずは新調された車輪の配置です。かなり大きくなりましたが、ボコボコしていないので、意外と簡単に移動できました。



続いて心棒の取り付けです。車輪の新調に伴い、心棒も新調されました。車輪との接合部分はあまり遊びがないのでこちらは結構苦労していました。



とにかく車を傷つけないように慎重に作業が進められました。例年の倍ぐらいの時間をかけて心棒の取り付けが行われました。神社横では飾りの着色、修正が行われていました。



ついでに、神社に止め挺子が置いてあったので記念撮影です。先日の止め挺子作成風景とあわせてお楽しみ下さい。これ一つ作るにも相当な手間がかかっています。不思議な写真がいっぱいですが、止め挺子の付け根部分、車輪の遠景、新調された大梃子です。とりあえず、記念撮影ということで。



またまた不思議な写真ですが。。新調された車の軸部分と組み立て風景です。車輪と心棒の軸の遊びが少ないことをお別り頂けるでしょうか。とにかくきちんと上から見て長方形に土台が組み上るように微調整が行われています。



さて、心棒に台木がつけられ、その他のパーツも準備が進められています。とにもかくにも車輪の取扱が第一ですが。心棒が車輪にあわせて新調されたので、以前から使っている台木にきちんと固定されるように削ったりもしていました。

2004.04.05~04.09 – 子供木遣り練習



今年は子供が青柏祭で「七尾まだら」を披露するということもあり、子供木遣りのメンバーは 4 月の 1 週から練習がスタートしました。



でか山の七尾まだらは学校、幼稚園などで教わるものと全く違うので子供たちも初めは戸惑っていました。また、七尾まだらが全く初めてという子供もいましたのでバタバタです。



まずは大人木遣り衆、挺子衆が見本を一通り見せ、子供一人一人に一つ一つの動作を教えていきます。大体の流れがわかったところでとりあえず一通り踊ってみました。



七尾まだらは意外と簡単そうに見えて難しく、手足がバラバラになっていましたね。こればっかりはしょうがないです。



とにかく一通りを終えて不安が多少残りましたが初日の練習は終了。反省会です。自分の踊っている姿を見ることができないので言われたことを理解するのも結構大変です。



なにはともあれ、七尾まだらの練習時間も 1 週間しかないので覚えてもらわないとでられないという厳しい通達もありました。みんな、家に帰って練習するようにとのことでした。初めての試みなのでどうなるか分かりませんが、とにかく子供に期待です。

2004.04.04 – むしろ編み



いよいよむしろ編みの時期になりました。今年は車輪が新調されることもあり、例年よりもでか山組み立てが前倒しされてスタートしました。



むしろ編みに先立ち、山蔵のスペース確保のため、飾り出しが行われました。前日まで雨でしたので、神社前での作業が困難なため別場所でのむしろ編みとなります。



新調された車輪は山蔵の奥に改造された収納場所に保存されることになります。また山蔵から出された飾りは一旦神社内に保管されます。今年は飾りも久し振りに作り直されるそうです。神社内に移動された飾りです。結構な数、量がありますね。



さて、場所を移動して(重いむしろを運びました)体育館でのむしろ編みとなりました。まずは束になっているむしろを完成形に並べていきます。けっこうこれだけでも大変です。



その前に作業の流れの説明会です。おおまかですが、例年通りです。むしろを並べたらすぐに作業スタートです。むしろ編みの道具も相当な数がありました。



麻縄で全員一斉にむしろ編みスタートです。編み方は全然難しくありませんが、根気が必要です。丁寧に編まないと実際に取り付けた時に大変なことになります。使い易い道具を選ばないと作業も大変です。人によって良いと思うものが違うのでこればかりはどうも。。

2004.04.02 – 春祭



毎年恒例の印鑰神社春祭です。お御輿が府中地内を巡回します。印鑰神社氏子の各町内会長皆様のご出席ありがとうございます。



道路事情が戦前から大きく変ったことと思いますが、その時代に応じた祭りの方法があるかと思います。長年にわたり継続されている文化を大切にしたいものです。



天候は今一つでしたが、青柏祭の直前ということもあり顔合せもかねて楽しく(?)地内を巡回してきました。後 1 ヶ月ででか山がはじまります。準備などで忙しくなりますね。これからはでか山組み立てなどのご紹介です。

2004.03.28 – 止め挺子製作



青柏祭までいよいよ後 1 ヶ月となりました。車輪の大径化に伴い止め挺子も新調されます。また、大手町角から橘町にかけて石畳の工事が行われています。



石畳に対応できるような工夫も必要になるとのことです。色々大変ですねと今は人事ですが、本番にはそれどころではないのでしょうね。



さて、写真は止め挺子の素材などなどです。ちなみに、止め挺子の削ってある部分(丸くなっている箇所)は車輪よりも少し R が大きくなっています。つまり、車輪と合せると少し隙間が空きます。



なぜ少し大き目に作っているのか。普通の人はわからないですね。止め挺子を入れた時に先端が少し下がり、ガッポリと止め挺子がはまるように設計されているそうです。



金属が止め挺子の底にとりつけられていますが、こちらは府中町の秘密兵器だそうで。内緒にしておきます。でか山を止めるために様々な工夫がこらされています。



止め挺子の頭の部分が出来てきましたので、次に柄が取り付けられます。取り付ける柄は全て自然のものですので、長さ、太さがまちまちです。一本一本感覚を確かめて位置を決めています。

2004.03.21 – でか山車輪新調記念式典



長らくご報告して参りました車輪新調ですが、お陰様をもちまして 3 月 21 に印鑰神社におきまして記念式典が執り行われました。前日から幕張 り、提灯の用意などがありました。また、神社内の清掃作業もすすめられ ました。



山蔵も綺麗になりました。今年からはこちらから車輪の出し入れになりま す。すでに 3 月も後半ということで皆さんでか山に向けて意気込みが違 います。



新調記念式典当日です。パレードもありましたが、諸事情につき ^-^;; 写真がありません。すみませんでした。100年に一度の行事なので記念撮 影が大量です。写っている方は御自由にプリントアウトして御利用下さい。



記念撮影はガンガンすすみます。写真をご覧になるとその大きさは一目瞭 然ですね。やはり 2m10cmは相当な大きさです。重さもそれぞれが約 2t と、一段と増加しました。



いやー、沢山記念撮影していますね。撮っているときはそれ程考えていま せんでしたが、あらためて見直すと驚きの量です。



あまり個人名などを出せないので文章を作るのもまた大変。ということで、 サクサク進むことにします。角度をかえた写真もあるのでさらに多く感じますが。

2004.03.10 – でか山車輪新調(朱仕上)



皆さんお待たせ致しました。ついに朱漆の最終仕上げに入りました。これで長かった漆塗り作業もついに完了です。10 日後に迫った竣工式にも間に合いましたね。



漆塗り完了後、軸受部分に化粧リングが取り付けられて完成となります。後のお楽しみは竣工式ということで。



さて、また書くことがほとんどないので、ヨタ話が続きます。つまらないので写真だけお楽しみ下さい。本日もブルーシートの中での作業でした。



朱漆の話をチョコッと聞いてきましたので書いていきます。朱漆は普通の漆に染料を混ぜてつくるそうです。混ぜかたも独特で、石臼をつかって混ぜるそうです。



そのため、同じ色を 2 回作ることはできないそうです。当たり前ですね。分量が同じでも石臼のひき方次第で混ざり方、熱、粒子の粗さが変ってきますので。



また、同じ朱漆でも同じ時間に塗らないと色が変るそうです。つまり、今日は 1 本の車輪を塗り、明日はもう 1 本という作業をすると同じ朱漆を使ってもすべて違う色になるとか。結構面倒ですね。

2004.03.07 – でか山車輪新調(黒仕上)



いよいよ最終仕上げです。ほこりがつかないように車輪の周りにはブルーシートがかけられていました。また、ほこりがつきにくいように車輪も立てて作業が行われます。



これで最後の仕上げということで作業もこれまでになく慎重に進められていました。パタパタ作業場所を歩いていると埃がたつので慎重にと注意されました。まったくごもっともで。



また、立てて漆を塗っているので漆が垂れてくるのにも十分な注意がされていました。本当はこの日の前日に作業が行われる予定でしたが、3 月には珍しく雪が降る程の気温でした。寒いと漆が乾かないということで、作業日を変更されていました。



歩くとほこりがたつので、ひたすら同じ場所からの撮影です。あまり視点が動かないので今回の写真は特に面白くないかも知れません。前日お伺いした時には全ての車輪が埃まみれでした。



仕上げの漆を塗る日にはそれらの埃が綺麗にふきとられていましたので、その作業だけで相当時間を費されたことと思います。私が到着した時には 1 本の車輪が綺麗に塗られていましたので、おそらく掃除だけで 3 時間ぐらい費されていますね。



仕上げの塗りが完成したものをご覧頂くとわかりますが、完全に鏡状態です。まだ塗りたてなので完全に乾いた時にはどうなるのでしょうか。楽しみです。そうこうしている間にも順調に漆塗りが進んでいます。